第488話:あの日の出来事を思い出すのを助けてあげて

午後七時。

夜の晩餐会。

ネイサニエルの腕にすがるようにしてゾーイが姿を現した瞬間、場の視線が一斉に彼女へ吸い寄せられた。身体の曲線に沿う鮮烈な赤のドレスが、彼女の存在感をいっそう際立たせていた。

「あれ、ゾーイじゃない? 今日のドレス、すごく似合ってる。あの自信たっぷりの笑み……さすがキング家に育てられた人って感じ」

「婚約相手がネイサニエルに替わったんだから、もっと落ち込んでると思ったのに。なんで前より綺麗になってるの?」

「分からない? 二人、並ぶとすごくいい。お似合いだよ。それに、めちゃくちゃ愛し合ってる感じがする。恋をしてる人って、ああやって輝くんだって。確かにネイサニエル...

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